1. 多言語
世界の半分以上の人は、複数の言葉が話せる「多言語人間」です。両親が日本人でも、アメリカで育てば英語、中国で育てば中国語、多言語の国で育てば多言語を話すようになります。
人間は生まれつき、何語でもいくつでも話せる能力があるのです。その能力を伸ばすには、言葉が日常生活の中で自然に聞こえて話す「環境」が必要です。
日本人が英語だけを習得しようとすると、「日本語=分かる」「英語=分からない」となって、「分からない」の壁を超えるのに大変な努力が必要です。
しかし多くの言葉に触れることで、英語も多言語の一つと感じられ、いつの間にか言葉全体に対する壁が低くなっています。
また世界各国の言葉は、共通する音がたくさんあります。それらを同時に覚えられることも、多言語を同時に習得することのメリットです。
2. 赤ちゃんが言葉を覚える方法
生まれた時は話せない赤ちゃんが言葉を話すようになる過程は、どの国の言葉でも同じです。
まだ言葉が分からないうちから、周囲から聞こえてくる母語を聞き、そのうちに真似するようになります。
まだハッキリと正しくは言えないうちから口に出し、周囲の人とやりとりして、また真似をして、を繰り返して話せるようになっていきます。
その際に大事なのは、片言や正確でない言葉でも、分かろうとして受け止めてくれる周囲の人の存在です。
語学学習のように「間違いを正す」「点数をつける」「最初から正しくハッキリ言うことを要求する」
では、誰も話さなくなるでしょう。
ヒッポでは、大人も子どもも、赤ちゃんが母語を覚えるのと全く同じ方法で言葉を覚えます。
3. 人と一緒に
ヒッポでは、一人で努力するのではなく、仲間や家族と一緒にことばを育てています。
定例活動を中心としてオンラインや国際交流などの様々な活動場所で、多世代、多国籍の人々と
言葉のやりとりをしながら、多言語が育っていきます。
「言葉は人との間で育つもの」
多種多様な言葉や人との出会いを通して、人間としても成長していきます。